震災10年と山茶花。
寒さもだいぶ和らいで参りました。
コロナウイルスの影響で、今年の春先はどうなることかと思っていましたが、賃貸は例年どおりの忙しさになっております。
毎年思うのですが、この繁忙期中、差し迫ってお引越ししなくても良いお客様も結構いらっしゃっていただいております。
この時期、人は心機一転したい、と、思う時期なのかもしれませんね。
大変感謝の気持ちでいっぱいなのですが、引越会社の料金や、物件の競合具合などのデメリットも有るわけで、いつも不思議に思っていました。
「利」では割り切れないもので、人は動くことも多いものです。
今年は震災から10年ということで、各地で追悼のイベントが開かれました。
10年。正直、
はえぇな。
と感じます。皆様はどうでしょうか。
私も沿岸の出自なもので、震災については色々と思うところもあり、忙しい中でも何かせねばと朝から墓前に参ったり、地元の追悼のイベントに参ったりしました。
いつもなんだかんだ、昼近くになってしまうのですが、朝の墓前は、非常に気持ちの良いものです。
体たらくな墓守に、先祖も嘆いているでしょうか(笑
旧、野蒜小学校の体育館跡地で、竹あかりを灯した追悼イベントを行っておりました。
つくづく芸術性の無い人間なのですが、中央のサンドアートが何を言わんとしているのか、なんとなく感じれたような気がします(ほんとかよ)。
10年前のちょうどこの時間、この場所は凄惨過ぎるほど凄惨な状態にありました。
亡くなられた方々へ、追悼の想いが届くと良いですね。
私の母校でもありましたので帰り足、うろついてみました。
夜中に耳を澄ませていると誰も居ないのに必ず歩く(?)音が聞こえる渡り廊下や、遊具跡地、秘蔵の隠れ場所など、それらがもう無くなってしまったことの方に、なんとなくリアリティを感じました。
翌日、お伺いした家主宅の庭先で、綺麗に山茶花が咲いておりました。
多賀城の市の花です。
まったく見事に咲いているもので、お伺いしたら「結婚を記念して植えたのよ」と奥様が嬉しそうに仰っておりました。
昨今、結婚を記念して植樹しようなんて話はとんと聞きません。なんなら庭なんて要らないといった方も多いです。
それが悪いというわけではないですが(実際手入れも大変ですし汗)、改めて咲いている花を見ると、素敵なことだと思いました。
この寒い時期に花を付けることから、「困難に打ち克つ」「ひたむきさ」が花言葉だそうで。
結婚を記念して植えるものとしたら、ぴったりなものですね。
心機を転じるに最適な時期が近づいております。
皆様体に気を付けてお過ごしください。
それでは、また。